当事務所では、塗被紙と非塗被紙のデザインを行っています。
アート紙はコート紙よりも厚く塗布した紙をいいます。
紙の面は平滑であるほどきれいに印刷できるから,とくに写真もの,カラーものはコート紙やアート紙が使われます。
非塗被紙はザラ紙,中質紙,上質紙などがあります。
紙の中に不純物が少ないのが上等の紙です。
印刷用紙の取引の形状は,巻取紙webと枚葉紙sheetとがあります。
いずれも包装されているが,枚葉紙の場合,1連(1000枚),500枚,250枚がひとつの単位となります。
そしてサイズはJISによってきめられA列とB列とがあります。
基準の仕上げ大きさをそれぞれA1判,B1判といい,半分に切ればそれぞれA2判,B2判となります。
B5判は週刊誌の大きさ,A4判はグラフ誌の大きさ,A5判は教科書に用いられることが多いです。
A5判,B5判はそれぞれA1判,B1判の1枚から32ページとれます。
Q紙は繊維の流れの方向によってタテ目,ヨコ目があります。
タテ目は紙の長辺に沿って,大部分の繊維が並んでいることをいいます。
A5判,B5判仕上のものはタテ目の紙を使います。
A6判,B4判はヨコ目の紙を使用します。
紙はパルプpulpを原料とします。
パルプはモミとかユーカリのような木の細片(チップchip)を蒸解して作ります。
蒸解釜に原料と薬液をいれ蒸気で加熱加圧し,リグニンなどの不純物を取除きます。
そして洗浄漂白,叩解して,白い,からみやすい繊維とします。
多量の水でうすめられた繊維は,抄紙機papermachineのワイヤー部分に供給されます。
ワイヤーパートを出た湿紙匹(しつしひつ)はプレスパートで毛布の上に移り,ロールとロールでプレスされ,っいでドライパートに入ります。
数十本のロールの間を通過するうち水分は4%くらいになり,カレンダーで光沢をつけられます。
大型の抄紙機は幅10m,長さ150m,1分間500mのスピードで紙を作り出します。