『連載B』
【次亜塩素酸ナトリウムについて】
次亜塩素酸ナトリウムについて、長所、短所、特性などを記載してきましたが、実際のところどうなのか?
連載@へ記載していたとおり食品産業では、洗浄と殺菌の目的で次亜塩素酸ナトリウムが最も汎用されています。
身近なものでは、ドラッグストアなどで売られている『カビ取り剤』、『漂白剤』などの次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製剤です。
これらは次亜塩素酸ナトリウムを6〜12%含有していることが多くあります。
濃度を濃くしやみくもに使用しても連載@に記載したとおり本来の洗浄・殺菌作用を引き出すことはできません。(※販売されている製品、商品のことを指していません)
生活で次亜塩素酸ナトリウムをそのまま使用することは、まず無いと思われます。
使用するとしたら次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製剤です。
良く使用されているカビ取り剤、こんなことはありませんか?
カビ取りしたけど直ぐにカビが再発生する
連載@に記載した形質膜にある脂質二重層を透過し、細胞質・形質膜に存在する酵素系・核酸などの必須組織に対して酸化作用を及ぼしておらず菌の核が残っている可能性があり
カビが取れない
カビが発生している状況は、カビ単体ではなくその他の汚れも重なり複合汚れの場合が多く、連載@に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である有機物存在下での効果低減、複合汚れによりカビまでカビ取り剤が届いていない可能性あり
臭いがきつくて掃除が大変
連載@に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である臭気
金属などが錆てしまう
連載@に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である金属腐食
素材を傷めてしまった
使用した素材に次亜塩素酸ナトリウムが合っていない、強いなどの可能性あり
『連載C』へ続く…